「命とくらしを守ること」を基軸に持続可能性を備えたセーフティネット構築を!
新年明けましておめでとうございます。
連合青森に対する日頃のご理解・ご協力に対し心より感謝申し上げます。
例年であれば連合青森として「旗開き」を開催し、今年の運動の前進に向けた気合合わせを行うところですが、今年はコロナウイルス感染拡大に配意し参加者の安全を最優先に開催を見合わせることとしました。このようにコロナ禍の中では、労働組合の取り組みが制約されますが、連合青森に結集する組織と組合員が一枚岩となって取り組みを行い、運動を前進していきましょう。
昨年は、コロナウイルス感染拡大により多くの活動が自粛・中止される中で、私たちに直接関わる2020春闘や最低賃金の審査においては、ここ数年の賃上げの流れを継続する賃上げ・改善を勝ち取るなど、厳しい環境の中でも構成組織・組合員の頑張りにより結果をだすことができました。
今年は、With/afterコロナの中で雇用確保・労働条件向上に、これまで以上に厳しい取り組みとなりますが、「命とくらしを守ること」を基軸に正社員をはじめ社会の脆弱者と言われているパート・有期・派遣等の働き方や、「曖昧な雇用」など弱い立場で働く労働者のセーフティネットを強化し、安心して働き続けられる環境づくりに取り組んでいくこととします。
政治活動の取り組みでは、今年中に「解散総選挙」が実施されます。昨年発足した菅政権の国会運営は、安倍政権の負の遺産と言われる不誠実かつ無責任な政治手法を色濃く継承し、「論点ずらし」や「あいまいな答弁」など国会軽視の対応を行なっており、政治への信頼低下と国民に対する説明責任を果たさず看過できません。
今後は、少子高齢化による税制・介護・医療の見直しなどが、政治の場で扱われることから私たちの政策を実現するため、私たちの声を政治の場に届ける議員が求められています。
今こそ、政治の信頼を取り戻し働く者・生活者の視点にたった政策の実現に向けた政治勢力の拡大が求められており、その実現に向けて組織の総力を挙げて取り組むことをお願いします。
また、今年は「東日本大震災」から発災10年目を迎えます。誰もが東日本大震災について改めて考えることにより、風化・忘却を防ぐとともに、頻発する自然災害に備え被害を低減させるための防災・減災策等に積極的に取り組んでいくこととします。
今年もさまざまな課題に対し取り組むことが求められますが、「働くことを軸とする安心社会の実現~まもる・つなぐ・創りだす~」の実現を目指し、働く仲間に寄り添い「必ずそばにいる存在」として皆さんと一緒になって連合運動を進めるとともに、今年一年が、ご家族を含む皆様のご健勝と幸多き一年となりますよう心からご祈念申しあげます。
連合青森 会 長 塩 谷 進