「アンコン」意識することで変化や可能性を!
連合青森フェアワーク推進会議と男女平等参画推進委員会は6月10日(土)13時30分から青森県労働福祉会館にて「アンコンシャスバイアス学習会」をハイブリット形式で開催し55名が参加した。
この学習会は昨年、アンコンシャスバイアスに関するアンケートを実施した結果、無意識の偏見が多くの方に潜在している内容となったことから、さらなる理解浸透を図ることを目的に行われた。
フェアワーク推進会議中野隼委員長はジェンダー平等について「G7広島サミット前にLGBT理解増進法案が出されたが、内容は差別禁止規定が明確に定められておらず、G7の中でLGBTQへの差別禁止や同性婚を認めていない国が唯一日本だけとなり、またジェンダーギャップ指数において日本の総合順位はG7内で最下位となった。これらの社会課題にもあらゆるバイアスがはびこっていると認識する。女性参画の取り組みを加速させるべく、協力をお願いする」とあいさつした。
続いて学習会に入り、一社)アンコンシャスバイアス研究所の杉本美晴理事を講師に迎え、『アンコンシャスバイアスを知る、気づく、対処する ~ひとりひとりがイキイキと活躍するために~』と題し講演いただいた。
杉本理事は「アンコンシャスバイアス(略・アンコン)は日常にあふれ誰にでもあるもの。しかしアンコンに気づかずにいると他人だけでなく自分をも無意識に傷つけていることもあり、良かれと思って発した言葉や配慮にもアンコンが潜んでいることがある。また職場での性別に対する押しつけや決めつけといったアンコンが女性のキャリアアップの妨げとなりネガティブな影響を起こすきっかけにもなっている」と述べた上で、「『これって私のアンコン?』と意識することでモノの見方や捉え方が変わったり、これまでなかった可能性を広げることができる」と語った。
※アンコンシャスバイアスとは「無意識の偏見」と表現され、実例としてよく知られていることは「男性だから」「女性だから」「文系だから」「理系だから」といった決めつけを無意識にしてしまうことをいう。