青森空襲「7.28平和の集い」

戦争の悲惨さ、平和の尊さを語り継ぐことは私たちの責務!

 

 連合青森は7月28日(金)18時から青森市の県労働福祉会館にて「青森空襲7.28平和の集い」を開催し、各組織から70名が参加した。戦争という悲惨な出来事を語り継ぎ、二度とこの過ちをおかしてはいけないと誓い合い、72年前の青森空襲で1,018名にも及んだ犠牲者の方々に皆で「黙祷」を捧げた。
 主催者あいさつに立った連合青森内村隆志会長は「何かのきっかけで、だれかの決断で戦争が始まってしまうだろう危惧が益々強くなっている」と述べ、「現政権は憲法改正を推し進めようをしている。立憲主義を蔑にした安保法制の成立により自衛隊はいつでもどこでも戦争が出来る条件が揃ってしまった。更にそれを憲法で裏付けするとなれば正に戦前の日本の体制に戻りかねない。だからこそ戦火をくぐり抜け、過酷な体験にさらされた方々と今、同じ時代に生きる者として、戦争の悲惨さ、平和の尊さを次世代にしっかり継承していく責務が私たちにはある」と強調した。
 続いて、「戦争の記憶」と題し、語り部・今博文氏より体験談が語られた。当時今氏は小学4年生。「熱さと煙の中、水道管の破けて噴き出している水を飲みながら街を歩いた。それからは飢餓が続き食も何もかも、物にありつけない生活が続いた」と述べ、最後に「人は喉元過ぎれば熱さを忘れるという。悲惨な歴史を忘れたふりをして都合よく権力の力を振り回している。本気になって平和を守らないと当時と同じことになる。今、81歳になって明日がどうなり、どう生きるか、死ぬまで闘っていかなくてはならない」と訴えた。
 集会最後、青森空襲を記録する会の今村修会長は「歴史は繰り返す。歴史を知らないことで繰り返す。だからこそ語り継ぐことで、風化させない。そして過去の歴史を戒めに平和都市・青森をつくると皆、思ってほしい」と述べた。