「真の多様性」を認め合い、やりがいを持てる社会づくりを!
連合青森は5月19日(水)18時から青森市の県労働福祉会館にて学習会を開催し、各組織から30名が参加した。
この学習会は、雇用形態や働き方が多様化する中、性別・年齢・国籍・障がいの有無・就労形態等に関らず、誰もが「真の多様性」を認め合い、やりがいを持ち働くことができる社会の実現が不可欠とし、理解と波及を図ることを目的に開催された。
主催者である連合青森フェアワーク推進会議中野隼委員長は、アンコンシャス・バイアスというフレーズを投げかけ、コロナワクチン接種策について自身の思いを述べた後、「この視点が正しいかどうか判らないが、固定観念を取り除くことによりあらゆる視点、アイデアが湧き出てくる。バイアスを取り除くことで新たな解決策も生まれる。これまで起こり得なかった労働問題、社会的課題も多様性を認め合い、フェアワークという考えを基軸に向き合っていこう」とあいさつした。
続いて連合総合運動推進局山根木晴久総合局長より「フェアワークとは」と題し講演いただいた。山根木総合局長は、労働者の約4割が非正規雇用であり、その7割が女性であること、日本の賃金水準が先進7か国中で最下位であること、企業の内部留保が8年連続過去最高を更新したこと等、現状データを説明した上で、この構造的変化に対する取り組みを述べた。「だれもが多様性を認め、支えあいながら公正な働き方が担保される社会・職場を目指すため、均等・均衡待遇規定の整備が必要であり、実態を把握し不合理であるか否か各々の待遇の性質・目的に照らし判断すること。また組織化と処遇改善はセットととらえ、各組織での取り組みを社会全体に波及させることで希望と安心を保つ社会づくりへとつながる」と述べた。