連合青森2024年 新年あいさつ

経済も賃金も物価も安定的に上昇する経済へステージ転換を図る正念場

 

 新年明けましておめでとうございます。

 日頃から連合青森運動に対するご支援・ご協力に心より感謝申し上げます。

 コロナウイルス感染症も5類へ移行し経済も前へ動きだし、私たちの運動もコロナ禍前の活動へ戻りつつあります。連合青森は、1月16日に「新春旗開き」を開催し、県内政労使の代表と産別・単組の役員・組合員が参加して、運動前進に向けて気合合わせを行い、一年のスタートを切りました。

新年にあたり連合青森として2点についてごあいさつをさせていただきます。

 1点目は、「2024春季生活闘争の取り組み」についてです。

 昨年の2023春季生活闘争では、「人への投資」を積極的に求める「未来づくり春闘」として取り組みを進め、それぞれの労使間において交渉を強化した結果、2016春闘以降で最も高い水準で賃上げの実現をすることができました。一方で「適正な価格転嫁が不十分」であり賃上げ原資がなく賃上げができない等の意見をふまえ、「適正な価格転嫁の円滑化に関する協定書」の締結を行い次年度につなげる環境整備を行いました。

 2024春季生活闘争は、経済も賃金も物価も安定的に上昇する経済ステージ転換を図る正念場であり、何としても「賃上げ」を継続するとともに、「労務費の適切な転嫁のための価格交渉」が前進するよう社会の機運を高めながら環境整備を行い、持続的な賃上げ実現を求めていくこととします。

 具体的には、①賃上げ、②働き方の改善、③政策・制度実現の取り組み―を柱とする総合生活改善闘争の枠組みのもと、産業構造の違いを理解しあいながら中期的視点を持って「人への投資」と「月例賃金の改善」に全力を尽くしていくこととします。

 2点目は「政治闘争」についてです。

 昨年の「第20回統一地方選挙」においては、地域における私たちの政策実現に向けて、地方議員は必要であるとの認識のもと取り組みを進めた結果、連合青森推薦議員は、前回より1名増の27名となり一定の成果を示すことができました。

 この流れを今後の政治闘争につなげていかなくてはなりませんが、現在の国政状況は、政治と金の問題により国民の政治への信頼が損なわれる危機的状況となっています。今こそ、正当な政治を行い、将来も安心して暮らせる社会の実現と私たちの政策実現に向けて、私たちの声を代弁する代表者を議会に送りださなくてはなりません。次期の衆議院選挙に向けては、今後連合青森が推薦する候補者の必勝に向けてご支援をお願いします。

 連合青森は、今年も山積する課題を解決するため先頭となって運動を進めていくこととしますが、連合運動が連合だけ(身内だけ)にとどまっているのではとの声もあることから、運動の輪を社会全体に広げ、多くの方から賛同・共感を得ることが必要であること、それらを行うことで未加入の労働者(組織拡大)へも運動が広がる・広げることを意識し、多くの労働者から頼りになる、頼りにされる”私たちの連合青森”となるため、「our青森」をキーワードに取り組みを進めていきたいと考えます。

連合青森 会 長 塩 谷  進