第88回メーデー青森県中央祭典

 

『長時間労働の是正』

  私たち労働者のアピールで結びつける!

 

 働く者の祭典第88回メーデーは「長時間労働の撲滅 ディーセント・ワークの実現 今こそ 底上げ、底支え、格差是正の実現を!」をスローガンに、4月29日(土)から5月2日(火)までに連合青森及び、各地協、各地区協主催の全9ヶ所で開催され、約3,020名が参加した。

 東日本大震災、熊本県を中心とした九州地震について震災を絶対に風化させず、絆を深めた仲間とスクラムを組み全力で支え続けていくとともに志を同じくするすべてのものが一つとなり「働くことを軸とする安心社会」の実現に向け、連帯を強化することを宣言し、気勢を上げた。
 青森県中央祭典は4月29日(土)10時より、青森市の合浦公園東門広場で開催された。早朝から降り続いていた雨も嘘のように止み、約1,000名もの組合員やその家族などが参加した。
主催者あいさつに立った連合青森内村隆志会長は「景気はまだまだ厳しいが、労働者の賃金を上げずして生活の改善はない。労働者の生活改善なくして個人消費の回復、経済成長はない」と述べ「県外に職を求める転出基調を抑制するためにも長時間労働の是正を含め、地元に就職したいと思える賃金、労働条件を私たちの力で勝ち取っていかなければいけない」と訴えた。また長時間労働の背景には三六協定を知らない労働者が4人に3人も存在することを上げ、「私たち労働者のアピールで長時間労働の是正に結びつけていく粘り強い取り組みが今、求められている」と強調した。
 この後、佐々木郁夫副知事、増田一副市長、民進党県連田名部定男代表、社民党青森県連三上武志代表、青森県民社協会一戸富美雄会長、連合青森推薦議員である升田世喜男衆議院議員が各々の立場から激励と連帯のあいさつを述べた。
 次にアトラクション実行委員会によるスローガンの発表、続いて「長時間労働を是正する取り組みの強化に向けた特別決議」を採択し、式典後半、東青地協佐藤良浩議長より「底上げ・底支え、格差是正を通じ経済の自立的成長を促し、格差や貧困を撲滅し、ディーセント・ワークの確立を目指す」としたメーデー宣言が採択され、内村会長による団結ガンバローを三唱し、締めくくった。
 第2部のアトラクションでは東日本大震災の被災地の復興を支援するため、被災県の有名旅館ペア宿泊券や物産品、また各事業団体や各産別から提供いただいた賞品の抽選会が行われ、大いに盛り上がった。